英語の「some」の意味と使い方を徹底解説｜いくつか・ある〜・約〜 のニュアンスまで完全ガイド

some のコアイメージ

some の中心にある意味は
「数量・範囲がはっきりしないぼんやりしたまとまり」。

＝ いくつか／少し／なんらかの
＝ 必ずしも数を特定しない
という柔らかいイメージ。

ここを理解すると、すべての用法がつながります。

1. 基本の some（肯定文）＝ 少し／いくつか

最もよく使う意味。
数や量をざっくり示す。

例

• I have some friends.
  友達が何人かいる。
• She needs some water.
  水が少し必要。
• We bought some apples.
  いくつかリンゴを買った。

ポイント
・肯定文で自然に使う
・「たくさん」でも「少し」でもなく、数をぼかす表現

2. 不特定の some（ある〜／とある〜）

“特定しない誰か・何か” を指すときの some。

例

• Some people think so.
  そう思う人もいるよ。
• I met some guy yesterday.
  昨日なんか男に会った。（＝よく知らない）
• She lives in some big city.
  なんか大きな街に住んでる。

ニュアンス
・話し手が相手に情報を特定させる気がない
・だいたいの雰囲気だけ伝えたい
・「名前わからんけど、そのへんの人」みたいな感じ

3. 提案・依頼の some（疑問文でも OK）

例外的に、申し出・勧誘の疑問文では some を使う。

例

• Would you like some coffee?
  コーヒーいかがですか？
• Do you want some help?
  手伝い必要ですか？

ポイント
・柔らかい丁寧な印象
・相手が YES と答えやすい聞き方

4. 強調の some（かなり／とんでもない）

会話では “some + 名詞” で「すごい〜だな」「驚き」という意味になる。

例

• That’s some story!
  それはすごい話だな！
• He is some singer.
  あの人は大した歌手だよ。

ニュアンス
賞賛 or 皮肉、文脈で変わる。

5. 数字の前の some（約〜／およそ〜）

だいたいの数量を示すときに使う。

例

• some 20 people
  20人ほど
• some 5 hours
  5時間くらい
• some 100 years ago
  約100年前

ポイント
・「ざっくり数字」
・新聞・記事でもよく使う

6. 代名詞としての some（いくつか）

名詞の代わりに単独で使える。

例

• I need some.
  少し欲しい。
• Take some.
  いくつか持っていきなよ。

ポイント
英語は、数量を示す語がそのまま「もの／人」に変わることが多い。

7. 熟語・お決まり表現としての some

some day / someday

いつか（未来のぼんやりした時）

some time

ある時・しばらく

some kind of

なんか〜っぽい／何らかの

for some reason

なぜか／理由は不明だが

例

• For some reason, he didn’t come.
  なぜか彼は来なかった。

8. some と any の違い（超重要）

例外
疑問文でも「申し出・勧誘・期待がある」場合は some
→ Do you want some coffee?

9. some の注意点

1. 数を強く意識する場面では使えない
   × I have some 3 friends.（不自然）
   〇 I have three friends.
2. strong meaning の some を日本語に直訳すると意味が合わなくなる
   “That’s some story.” は「いくつかの話」ではなく
   →「すごい話だな！」
3. 名詞が数えられるか・不可算かは関係ない
   some water
   some apples
   どちらもOK

まとめ（表）