do のコアイメージ

do = 行う／実行する
「なにかの動作をする」という広いイメージを持つ動詞。

ここから以下の用法が生まれる：

1. 本動詞（〜をする）
2. 助動詞（疑問文・否定文を作る）
3. 強調（本当に〜するんだよ）
4. 省略（動作の代わり）
5. 決まり表現（do homework など）

1. 本動詞の do（〜をする）

最も基本的な「行う・する」の意味。

例

• I do my homework.
  宿題をする。
• She does yoga.
  彼女はヨガをする。
• What do you do?
  お仕事は何をしてますか？

ポイント
・三単現で does
・動作の内容がはっきりしている時に使う

2. 助動詞 do（疑問文・否定文を作る do）

英語で疑問文・否定文を作る役割の「文法 do」。

疑問文

• Do you like coffee?
  コーヒーは好きですか？
• Does he live in Japan?
  彼は日本に住んでいますか？

否定文

• I don’t know.
  知らないよ。
• She doesn’t have a car.
  彼女は車を持っていない。

ポイント
・意味はほぼ持たず「文の形を作るための do」
・現在形で使う（過去形は did）

3. do の強調（本当に〜する）

動詞を強調するときに使う “do”。

例

• I do like you.
  あなたのこと本当に好きなんだよ。
• She does care about you.
  彼女は本当にあなたのこと気にしてるよ。

ニュアンス
相手が疑っている時に使う「いや、ちゃんと〜してるよ！」

4. do の省略（前に出た動詞を繰り返さない）

英語では同じ動詞を繰り返す代わりに do を使う。

例

• I like coffee.
  — I do.（私は好きだよ）
• She sings better than I do.
  彼女は私より歌が上手い。

ポイント
会話でめちゃくちゃよく使われる。

5. do を使う決まり表現（コロケーション）

英語には「do とセットで使う名詞」が大量にある。

勉強・仕事・家事

• do homework（宿題をする）
• do the dishes（皿洗いをする）
• do the laundry（洗濯をする）

行動

• do exercise（運動する）
• do business（ビジネスをする）
• do your best（ベストを尽くす）

その他

• do damage（ダメージを与える）
• do harm（害を与える）

ポイント
「成果より“行為”を表すもの」に do が使われやすい。

6. do の過去形 did の役割

did は do の過去形で、
・本動詞
・助動詞
どちらでも使われる。

例

• I did my homework.（本動詞）
• Did you go?（助動詞）
• I didn’t see him.（否定）

ポイント
助動詞 did の後ろは「動詞の原形」。

7. do の発音の弱化（ネイティブ特有）

会話ではほとんどの場合、

do → 「ダ」
does → 「ダズ」
did → 「ディッ」

のように弱く発音される。

例

• Do you wanna go? →「ダユワナゴー？」

8. まとめ

do は「英語の基本構造」を支える最重要動詞。