目的語（Object）とは？
「動詞の動作の対象になる言葉」のこと。
つまり、「〜を・〜に」の部分に当たります。
基本の形：S + V + O
| 役割 | 英語 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| S（主語） | I | 私は |
| V（動詞） | like | 好き |
| O（目的語） | music | 音楽を |
I like music.（私は音楽が好き）
ここで “music” が「何を」にあたる＝目的語（Object）です。
目的語がある文とない文の違い
| 文 | 文型 | 説明 |
|---|---|---|
| I run. | SV（自動詞） | 「走る」だけで意味が通じる（目的語なし） |
| I play soccer. | SVO（他動詞） | 「何をする？」→ “soccer” が必要（目的語あり） |
目的語がないと意味が不完全になる文 → 他動詞の文。
目的語がなくても意味が通じる文 → 自動詞の文。
目的語になるのは「名詞の仲間」
目的語の位置には 名詞・代名詞・名詞句・名詞節 が入ります。
つまり、「人・物・こと」を表す言葉です。
| 種類 | 例 | 目的語になる文 |
|---|---|---|
| 名詞 | a book | I read a book. |
| 代名詞 | it / him / her | I saw him. |
| 名詞句 | my favorite movie | I watched my favorite movie. |
| 名詞節 | that he is kind | I know that he is kind. |
目的語が2つある文（SVOO）
英語では「〜に〜を」という意味を作るために、
2つの目的語をとる動詞もあります。
| 文型 | 構造 | 例文 | 日本語訳 |
|---|---|---|---|
| SVOO | 主語 + 動詞 + 人 + 物 | She gave me a gift. | 彼女は私にプレゼントをくれた。 |
me（人）＝第1目的語（間接目的語）
a gift（物）＝第2目的語（直接目的語）
「誰に」「何を」を両方表すのがSVOO文型です。
目的語を説明する文（SVOC）
目的語のあとに C（補語） を置いて「どんな状態か」を説明する文もあります。
| 文型 | 構造 | 例文 | 意味 |
|---|---|---|---|
| SVOC | 主語 + 動詞 + 目的語 + 補語 | They made me happy. | 彼らは私を幸せにした。 |
me → 目的語（O）
happy → 補語（C）で、Oを説明している
目的語をとる動詞（他動詞）の代表例
| グループ | 動詞 | 例文 |
|---|---|---|
| 感情 | like, love, hate, want, need | I like cats. |
| 動作 | use, make, open, close, eat | She opened the door. |
| 思考 | know, think, believe, remember | I know the answer. |
| 伝達 | tell, show, ask, give, send | He told me the truth. |
よくある間違い
| 間違い文 | 誤りの原因 | 正しい文 |
|---|---|---|
| I am play tennis. | be動詞と一般動詞を混ぜている | I play tennis. |
| He explained. | 目的語が抜けている（explainは他動詞） | He explained the problem. |
| She told. | tellは目的語が必要 | She told me the story. |
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的語とは | 動詞の動作の対象（〜を／〜に） |
| 文型 | SVO（1つ）／SVOO（2つ）／SVOC（補語付き） |
| 品詞 | 名詞・代名詞・名詞句・名詞節 |
| 関係 | 自動詞は目的語を取らない／他動詞は取る |
| 例文 | I like music. / She gave me a gift. / They made me happy. |
覚え方のヒント
「目的語（Object）」＝「動作のゴール」
誰が（S） → 何をする（V） → 何を／誰に（O）
この流れを意識すれば、英語の文が自然に組み立てられます。
